オーナーインタビュー
1.いつからアンティークを扱うように?
使えるものを中心に趣味で蒐集の骨董でしたが、長い時代を経てきた道具を生活に取り入れると部屋の雰囲気が変わります。 たとえば染付の鉢に料理を盛り付けテーブルの中心に置きますとそれだけで食卓に彩が・・・ たとえばテレビ台を古い箪笥や李朝の書案に変えるといつも散らかった部屋を自然に片付けるようになります。
部屋の中をすべて古民具で固め、食器をすべて古伊万里にするのではなく、何か一つでも取り入れると生活が変わります。そんな変化をみなさまにも楽しんでいただけたらと考えました。
2.なぜ李朝にこだわるのですか?
朝鮮半島にはただ飾ることを目的にしたものは少なく全てが使用目的を持った道具です。 絵画でも焼き物でもその存在に意味があります。
身分制度の厳格な国政の中にあって上流、下流の違いはありますがその道具には機能と堅牢さ、そして美しさが兼ね備えております。 あっ、それと使って楽しい遊び心が少し。
特に有名は李朝白磁は染付がなくても美しく、柔らかく、ほっとする温かさがあります。木製品には無駄が無く丈夫な工夫が施されます。
日本に李朝民芸を紹介した浅川伯教、巧両氏の足跡を訪ねて山梨県の高根町を訪ねました。また韓国人に愛された巧氏の眠る韓国ソウルの忘憂里を訪ねるチャンスに恵まれ、その際に目にし手に触れた朝鮮半島民芸はそれ以来ふた月を置かずソウルに赴くきっかけとなりました。